増益は会社経営の真髄です。なぜなら増益するとは社員の活性の結果、新たな雇用することは大きな社会貢献です。ムダのない効率的な人事配置、経費の節減は大前提です。
増益のためには経営者は方針を確かにしなければなりません。成果には3つあります。直接成果(売上・顧客数)、人材育成(共鳴する仕事のできる社員を育成する)、価値浸透(会社の価値を共感するものを内外に浸透する)ことです。
1. いつまでも欧米のスキル頼みでいいのでしょうか?
経営者の器以上に会社は成長しないと稲盛和夫氏は言っています。成果を上げるためには、まず、自分の人間力の向上を目指さなければなりません。しかし、人間力とは?人間力を磨くとは?その定義と構造が不明瞭で、経営者はがむしゃらに色んな勉強をします。
そして、良いと思ったことに飛びつき、会社に反映しようとします。いずれ忘れてしまうもの、効果なくやめるもの、経営スキルの残骸がそこらに山積していませんか?多くの経営スキルは欧米型のスキル中心なので、日本人にはなじまないどころか、かえって害になることが多いのです。
アメリカ人(おおらか、単一的)
VS
ヨーロッパ人(合理主義,デコレイト、中立)
VS
日本人(精巧で緻密、複雑)
- ○多くのコンサルテイングのあり方も欧米の手法なので同じ問題がある。
- ○メンタルヘルスによるカウンセリングも問題の因果関係にフォーカスする分析術なので内面へ入りはすれども、客観視が構築されるようになっていない。
- ○体験の根拠のない方法論で助言するので、表面的な指導に終わるか、焦りを誘発するだけである。
- ○それぞれのライフスタイルやアイデンティティを無視しているので全員に適合しない。
2. 成果をあげるには次のことを習慣化すること、
実践的能力の集積(P.F.ドラッカー)
①知るべきことを知る
なされるべきことを考える。何をしたいかではない。手を広すぎてはならない。
組織にとって良いことは何かを考える。
②行動の前にすること
アクションプランをつくる。意図である。
③行動する
・意思決定を行う。
~責任者、日程、納得すべき人、知らされるべき人が決められていること。
・コミュニケーションを行う
・機会に焦点を合わせる
・会議の生産性を上げる
~会議は元来組織の欠陥を補完するもの。
~会議の過多は、仕事の組み立て方や組織の単位に欠陥があることを示す。
④「私は」でなく、「われわれは」を考える
⑤あまりにも重要なことで、原則として扱いたい。聞け、話すな。
3. マネージメントの要素をまとめると
P.F.ドラッカーは「マネージメント」の両輪は「イノベーション」と「マーケティング」であると言っています。ドラッカーの言葉を借りつつ、私なりにマネージメントとマーケティングとイノベーションと仕事力の要素をまとめてみました。これらが的確に機能すれば仕事力はマネージメントとなり会社は着実に回り始めます。